いまどきの経済というもの
おはようございます。
春ですね。4/1ですね。新年度ですね。
新入生、新入社員の皆様おめでとうございます。無職、ニート、高等遊民の方、こんにちは。 僕の知り合いも東京で新生活を始める人、寮に入る人、留年した人など各々の節目を迎えています。
世間では、てるみくらぶが「内定といったな、あれは嘘だ」とフライングを颯爽と決めたり、東芝さんが「4月に決算発表すると言ったな、あれは嘘…かも」 とぽろりと漏らしたりと、エイプリルフールが今年も大盛り上がりのなわけですが、僕自身生まれてこの方嘘をついたことがないので、ここはスルーしてこれから新生活を始める人に向けて経済の話でもしておこうかなと思います。GO!GO!
資本主義ってなんぞや
日本の経済システムは資本主義を取っています。
なので働いてる人も働いてない人も資本主義がどういうものかは理解しておいて損は無いと思います。
さて資本主義とは一体何なのか?
ちょっと昔にマルクスって人が超勉強して纏めた本が世界でバカ売れしました。
でもこの本はガチなので、Wikipediaさんから引用します。
資本主義(しほんしゅぎ、英: capitalism)または資本制は、生産手段の私的所有および経済的な利潤追求行為を基礎とした経済体系である[1][2][3]。資本主義を特徴づける中心的概念には、私的所有、資本蓄積、賃金労働、自発的交換、価格体系、競争市場などがある[4][5]。資本主義の市場経済では、投資の意思決定は金融市場や資本市場の中で所有者によって判断され、生産物の価格や配分は主に市場での競争によって決定される[6][7]。
引用元:資本主義 - Wikipedia
….わからねぇ、まじで分からねぇよこの説明。
まぁWikipediaさんにはよくあることです。
そもそも最初に「よーしパパ資本主義しちゃうぞ」とか言い出したわけではなく、マルクス主義が出てきてから「さては資本主義者だなオメー」とか言い出したのでちゃんと定義するのは結構難しいと思うんだよね。
というわけで図にしてみました。
重要なのは資本家と労働者が分離していることです。
資本家はお金で労働力を購入して、それをもとに商品を作ります。
購入してるのはあくまで労働力なので商品が売れたかどうかは関係ありません。
商品が売れるようにするのは資本家の仕事です。
「成果が出ないやつに金は払えない」というのは一見尤もに聞こえますが、労使契約で有るならば、成果に関係なく供給した労働力分の賃金を払わないといけません。
成果で賃金を決定したい場合は、相手を労働者ではなく仕入元として扱い、労使契約ではなく個人事業主との取引契約を結ぶべきです。
次週、資本主義死す!
生産手段と労働力を分離することにより成功を収めた資本主義ですが、死なないにしてもそろそろ限界を迎えるのではないかと思っています。
3つほど理由を上げておこうかなと思います。
- 仕事の属人化
先進国では機械化の発達により、単純な労働力がどんどん要らなくなってきています。
刺身の上にタンポポ載せるぐらいなら人を雇うより機械にやらせたほうが圧倒的に早いです。
人工知能の発達により単純作業だけど人間にしかできなかったこと(文字認識や顔認識)も今後急激に機械化されていくと思われます。
機械化されない仕事と言うのは非常に属人的なものになってきます。
そうするともはや単純な労働力ではなく、その人自体が生産手段の性質を帯び始めてきます。
つまり生産手段と労働力の分離がうまくできなくなってくるわけです。
- 生産手段の発散
インターネットと流通の発達で、一部の業種ではいつでもどこでも仕事が出来るようになりました。
WEB業界なんかは極端に言ってパソコン一台あれば新しい会社を立ち上げられます。
もともと一箇所に集約していた生産手段が一気に流動的なものになったわけです。
企業秘密や技術の流出にどれだけ気を配っていても個人がSNSで情報交換しているので、生産手段を独占し続けることはこれからどんどん困難になっていきます。
- 生産力オーバー
これはマルクスさんも書いてた気もする。
ぶっちゃけ物作りすぎ問題。
企業は競争のためより安く品質の良いものを作ろうとします。
もともとの工場生産では生産すればするほど1個あたりの単価が安くなるので、大規模化することが即ち成長でした。
ただどれだけ作っても必要な量以上には売れない。
テレビ売れねー、スマホ売れねーとか嘆いてますけどもうみんな持ってるし。
量が飽和したら次は価格と品質で競争が始まりますが、もう十分な品質のもので溢れていませんか?
需要の大きいものから生産されていった結果、だんだんみんなが欲しがっているものがなくなってきた。
もともと生産手段を集約したのはそっちのほうが生産力を上がるため。
もちろんいま世界各地に大規模な工場があるおかげで豊かな生活が有るわけですが、今後新たに大規模な工場が求められる機会はどんどん減っていくように思う。
物が価値を持つ時代が終わったのだ。
まとめ
もともと何の話だっけか。
ああ、新年度でしたね。
とにかくこれから仕事のあり方って激変していくと思うんですよ。
働いてる人も働いてない人も、今のシステムがどう成り立っているのか、どうなっていくのかはよく考えておかないといけないなと思います。
ではがんばっていこーGOGO!
- 作者: マルクス,バラエティ・アートワークス
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る