ADHDエンジニアのL2キャッシュ

ADHDの能力を駆使して自由な発想を落としていくよ

ハンコ撲滅委員会

皆さんジャパニーズ・スタンプをお持ちですか?
日本人なら当然持ってますよね。

僕ハンコって嫌いです。
というわけで今回はひたすらハンコをディスります。

ハンコのここがダメ

  • よくどっかいく
  • 容易に偽造可能
  • 特に意味がない

よくどっかいく

ハンコの一番ダメなところ。
それは持ち運ぶ必要が有るということです。

それでいて大事に保管しておいてくださいというのでいざ使うときになかなか出てきません。
ハンコどこだっけなーと探す作業、これが極めて無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!

容易に偽造可能

ハンコで本人確認ができたのは遠い昔のこと。
印影をPCに取り込んで3Dプリンターに読ませれば簡単に印鑑が作れます。 職人がひとつひとつ手作りで頑張っていますが、所詮人の業。テクノロジーの進歩には勝てません。

何の信用性も無いのにハンコが有ることで安心してしまうので却って危険です。

特に意味がない

契約書の類にはだいたいハンコの欄が有るのですが、別に法的にはハンコなんて押さなくても何の影響もないそうです。

割とよくあるのが「ハンコ無ければサインでいいので」というやり取り。
じゃぁ最初からサインにしろよ!ツッコミ入れたくなります。

しかもハンコを押す位置ってだいたい署名の隣なんですよね。
署名の隣に署名して、俺は一体何をやっているんだ?と微妙な気分になります。

ハンコのここが良い

  • 伝統的カルチャー
  • なんかかっこいい
  • ときに無駄なことをするゆとりも必要

伝統的カルチャー

ここまでスタンプを愛用している国というのは日本ぐらいなものらしいです。
その洗練された技術は芸術の域
かっこいい漢字を掘ったHANKOはきっと海外でもバカウケのはずです。 漢字のプリントされたTシャツなんて着ちゃっている外国人に送ればきっと喜んでもらえるのでは?

なんかかっこいい

書類に押しても何の意味もないハンコ。
しかも書類によっては何箇所も押さなくてはなりません。
心を無にして押していく中でふと気づきました。

これは押すという作業自体に意味があるのではないか?

そう、印影はただのおまけ。 ただ結果として残るだけで、それ自体に意味が無いとすれば?

朱肉に当てて判子を垂直に書類に押し当てる。
その一連の動き、作法こそが重要なのではないか?

そうこれこそ判子道。
精神を統一し、印を押し当てることで書が完成される。 欠かすことのできない画竜点睛の儀式なのだ。

いいから書類の判子廃止してください。

ときに無駄なことをするゆとりも必要

世の中何も合理的なことだけじゃない。
無駄だって良いじゃないか。偽造されたっていいじゃないか。

子供の頃「たいへんよくできました」の判子嬉しくありませんでしたか?
現代人は忙しい日々の中でそういうほっこりした気持ちを忘れているのかもしれません。

たまには書類にもひよこさんスタンプを押してみてほっこりしてはいかがでしょう?

何が判子の代わりになるのか

さて個人認証の方法として判子はハッキリ言ってあてにならないのですが、代わりに何が良いのでしょうか?
欧米はサイン文化ですがこちらも偽造が容易という点では似たようなものです。

普通に考えてデジタル認証しか無いですよね。 暗証番号やパスワードが一般的ですが、これは既に時代遅れになりつつあります。

コンピューターの性能が上がっているため総当り攻撃を仕掛ければ突破可能だからです。 それにパスワード全部覚えてないでしょ? メモが見つかればどれだけ強力なパスワードを設定しても意味がありません。

暗証番号に至ってはたったの4桁。 は?お前まともに認証する気あるの?と疑いたくなります。

というわけで時代の流れとしては指紋や声紋などの生体認証に移りつつ有るようですね。 MasterCardも暗証番号の代わりに指紋認証の導入を検討中のようです。

といっても指紋も簡単に偽造可能。

個人的には一番強力なのはデジタル署名ではないかなと思っています。 デジタル署名はサーバー間の認証に使用される技術なんですが、公開鍵暗号という技術を転用しているため非常に偽造が困難なデータなんですね。

判子の代わりにデジタル署名を付与する。 これが最も確実な書類のやり取りだと思います。

デジタル証明書を公的機関に登録しておいて、署名用のトークンはスマホにでも入れておけば、判子よりも便利で確実な気がします。 虹彩などの情報でさらに暗号化をかけるのもいい手です。

あまり役にたたない判子はさっさと廃止して、統一的に使用できるデジタル証明基盤が出来るといいなぁとか思っています。