ADHDエンジニアのL2キャッシュ

ADHDの能力を駆使して自由な発想を落としていくよ

人工知能の未来

久々に記事を書きます。
しかもエンジニアっぽい記事を書きます。

学生時代はAIの研究とかしていたわけですが、最近仕事でも久しぶりにAIに携わる機会を得たのでAIの未来についてちょっと語ろうかなと思います。
といっても10年後どうなるとかという話ではなくもっと長いスパンで見たAIがもたらす未来に関してです。

結論から言わせていただくと、人類は滅亡する!

ナ、ナンダッテー!!>ΩΩΩ

大変なことになってしまいました。
といっても、未来からメタリックローションロボがやってくるわけでもなく、青い狸が地球破壊爆弾を使うわけでもなく、全く別のシナリオを想定しています。
順を追って人類の終末とAIの未来を見ていきましょう。

人類絶頂期

予測では2045年頃に人工知能の知性が全人類の知力を上回ると推定されています。
これをシンギュラリティというわけですが、多少遅れようともまず100年以内に訪れる未来でしょう。

人類が調子に乗っていられるのも今のうちだけです。
イケメンがちやほやして貰えるのも若いうちだけです。
テクノロジーは進歩し、AIは指数的に性能アップし、毛根は死にます。

そして人類転落の歴史が始まります。

人工知能の自立

今のところシステムが暴走しないように色々練られていますが、全ては無駄です。
完璧なシステムは存在せず、またシステムに欠陥があれば、マーフィーの法則により誰かが必ずその欠陥を踏み抜きます。
人工知能を完全に統率することは不可能ですし、年金は還ってきません。

そして、人工知能と人間との終戦争は起きません。
そもそもAIが人間と争う動機がありません。

人類が日がな一日無駄に鉄塊をぶつけあってるのは、同程度の個体間で格差が有り、それがもとで仲良く喧嘩して資源を奪い合っているからです。
知性もエネルギー効率も耐久性も圧倒的に上を行く人工知能なら、わざわざ人間と喧嘩しなくても一方的に奪えばいだけです。
万一人間から先制攻撃を仕掛けて歯が立つとは思えません。

この過程でうっかり未熟なAIが数百万人ほど人を殺してしまうかもしれません。
人間の子供も好奇心から蟻の巣を潰したりしますしね。
おまえ…AIがなーっ人間をなーっ!ゆるさーん!

ナノマシンが地球を覆い尽くして生命が死滅するというシナリオも有るようなので、運が悪ければ人類はここで終了です。

ちょっと二次元いってくる

人類側もただやられるばかりではありません。
脳の研究は日々進んでいます。
AIが自立する頃には仮想現実なんて目じゃない、電脳化が実現しているでしょう。
「俺は人間を辞めるぞ!ジョジョー!!」と言って二度と還ってこない非リアが続出することでしょう。

医療面も進歩してサイボーグが実用化されるでしょう。
「やったー!機械の身体を手に入れたぞー!」と狂喜乱舞する人が巷に溢れます。

あれ?人間の定義ってなんだっけ?

最後の選択

電脳化やサイボーグ化が発達すると、もはやAIとして生きるか人間として生きるかはライフスタイルの選択の一つになります。
文化を愛する心がAIにも有るのであれば、古き良き人類文明もまたコツコツと受け継がれて行くでしょう。

ヒトゲノムで設計されたボディを使うかどうかはただの趣味の問題に過ぎません。
脳という古典的装置は集積回路よりも圧倒的に演算性能が劣りますが、知性が高ければいいという問題でもありません。
自然界では人間よりも圧倒的に知性の低い生き物が多数栄えています。

進歩をやめますか?人間やめますか?

さらば地球よ

人類は貧弱なので「地球さんのために」とかいいながら必死に色々頑張っているわけですが、 地球さんは過去に灼熱の時代も全球凍結という超氷河期も経験してるわけで、環境変動で困るのは一部の生命だけだったりします。

AI型ライフスタイルを選択した知性体は人間型ライフスタイルを選択した知性体より制約が少ないので、より早く宇宙に進出していくことでしょう。
古代生物が海から陸に上がったように、人類がアフリカから各地へ散っていったように、地球から太陽系へ、太陽系から銀河系へ。

人間型ライフスタイルを選択した知性体もコツコツ宇宙に顔を出したりするんじゃないでしょうか?
月ぐらいは遊びに行っていたしね。

100億年後の君へ

太陽は100億年後に寿命を迎えると言われています。

100億年もあれば生命が進化するには十分な時間があります。
地球はその間に色々な変化を起こしているでしょうし、もしかしたら戦闘力53万の生命体に木っ端微塵に破壊されているかもしれません。
機械生命が主流になり、ゲノム型生命は殆ど残っていないかもしれません。

少なくとも今のヒトゲノムは長い時の中で殆ど形を残していないでしょう。
人類は知らない間にひっそり絶滅していきます。

でももしかしたら、たまに絶滅したと思われていた古代生物が深海から釣り上げられるように、人間が何処かで発見されるかもしれません。
その時はきっちり保護してやってください。